おおきな原野のちいさな家

パンジーゼラニウムのむこうで
顔をのぞかせるラララ
なんだか、どちらも
笑ってるように見えませんか？

人生の中で
笑ったり、微笑んだりするために
必要なのは
ゆっくりと流れる
時間です。
けっして，慌ただしく，忙しく，早すぎる
時の流れの中からは
笑いなど生まれません。
おおきな原野には、笑みが生まれる
やさしい時間が流れています。
ゆっくりと・・・
スローに・・・

といっても、おおきな原野には
笑いばかりがあるのではありません。
人には完全な人などいません。
私たちももちろん完全などではありません。
私たちにも、悲しさや，苦しさや、淋しさや、厳しさや
焦りや、憎しみもあります。
こうした感情を素直に、出すことが
自由なことだと思い込んでいる人もたくさんいます。
けれども、特に恨みや憎しみは、
人の悪い点をさらけ出し
人を破壊だけの目的に走らせます。
この憎しみを理性によってコントロールできることこそが
人生を破壊的で敵対的な関係ではなく
建設的で穏やかで平和な世界を創り上げる
人として生きることの到達点のように思います。
そして、この理念を明文化したのが
「憲法９条」なのでしょう。

憎しみは個人的な経験だけからではなく
社会常識などの操作によっても
生まれてきます。
黒人や朝鮮、中国、イスラムの人々への
蔑視や偏見、差別などがその典型です。
個人的に憎しみを覚えるような経験などないのに
いつのまにか私たちは憎しみを植え付けられています。
その植え付けられた憎しみが最大限になった時に
ひき起こされるのが戦争です。
軍事力を持たなければならない・・という考えも
無意識のうちに敵対する憎むべき対象が
人々の心の中に作り上げられた結果なのでしょう。
漫然と軍事力は必要だと考える人は
自分の内側に憎しみが存在することを認識さえできずに、
その憎しみをコントロールできない
破壊的な心を持つ人間であることを認めるべきなのです。
そして本当に憎むべきは
私たちに憎しみを植え付け、それを利用する
おおきな力であることに気がつくべきなのです。
「平和のために」国際貢献のために」
どんなに言葉を弄しても
心のおくに憎しみが隠されているようでは
本当の平和など作れるはずはないのです。


憎しみを植え付けるために先ず必要なのは
穏やかな心のゆとりを奪うほどの忙しさと管理です。
忙しすぎる時の流れは、私たちに警告しています。

あなたは今笑顔ですか？
私は皆が笑っている世界が好きです。

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