リアルとバーチャル

皆さん。お久しぶりです。
おおきな原野には，もう数度の霜がおりました。
毎日、アフタヌーンティーをいただきながら過ごした
この庭とも来春までお別れです。

この数ヶ月，私はこの風景を作り出すため
毎日何百という咲き終わった花がらを摘み
雑草を引き抜き、その雑草を集め堆肥となるまで
何度も何度も切り返し、
その出来上がった堆肥を花々の株元に施し・・・

汗まみれになりながら
過ごしていました。
それはまさに，リアル・・・・

リアル・・・とバーチャル
今社会は、
株や投資や金融といった
実態も形もないものによって
支配され，左右されている。
そこにはもちろん汗の一滴さえも存在しない。

人は忘れてしまったのだろう。
一汗流した労働の後の
快い爽快感と充実感を・・・
そして，それがなにより豊かなことを・・・

こうした歪んだ社会を創り出したのは
株や投資や金融に関わる者だけの罪ではない

株や投資や金融などいっさい無縁だから
関係ないと思い込んでいる私たち庶民・・・
けれども，毎日湯水のように消費を繰り返し、物質主義に冒され、
株や投資や金融の土台となる需要を支えているのも
また私たち庶民・・・

汗など流さず、何も生まず・・・・

こんな社会を少しで良くしようとするどころか
もしかしたら、社会の劣悪化に加担しているかもしれない
毎日のルーティンワークである自分の仕事を無難なく終え、
缶ビールを飲みながら、テレビの前に座り
そして最後に、ネットをのぞいて
充実した一日を終える・・・・

ここあるのは、バーチャルな日々・・・
汗など流さず、何も生まず・・・・

安穏としたバーチャルに飼いならされてはいけない
豊かさは・・・
充実感は・・・
リアルの中だけにあるのだから・・・